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『能登の旅 Part2』with Sony α7 [ざれごと写真日記]

「この季節に公園に行っても暑いだけだぞぉ、もうちょっとホテルでゆっくりしょうや」
「何言ってるのよ、日本なんとか庭園でしょ〜、行きますわよ」 
 
日本三大庭園じゃぃ...という事で「兼六園」...暑いです[あせあせ(飛び散る汗)]
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蒸し暑くて、妻の得意のスケッチもさすがに登場しません〜
 
「さぁ、墓参りに行くぞぉ。少し遠いからな。」
「ねぇ、ちょっとだけ寄りたい処があるんだけどぉ」
 
兼六園そばの「大國洞」という骨董品店を覗く事になる。
10年ほど前に、東京のデパートで開催された骨董バザーで、妻は古い重箱を購入したのだが、そこに出張出店していたのが「大國洞」さんらしい。
 
「お店の名刺をずっ〜と持っていて、金沢に行く事があったら、必ず立ち寄ろうと思っていたのよぉ[ぴかぴか(新しい)]
 
なんという記憶力...なんというもの持ちの良さ...恐るべき執念...嫌な予感がする...[がく~(落胆した顔)]
 
自然と店主と話がはずみ、銘品を拝見しながら輪島塗や加賀蒔絵の素晴らしさを拝聴する。簡単に手が出る金額の品物では無いので、かえって我々も店主さんも商売抜きの気軽な団欒だ。ボチボチお暇しようかという頃合いに、「昔、私が売ったんだけど、お客さんが高齢の為に手放したいというので買い戻した良い品物があるんだけど、見るだけでも見てみるかい?時間があるなら、倉庫に置いてあるから今から持ってくるよ」 
 
「(時間はあまり無いけど)見せて下さい。待ちますよぉ」 
「(おいおい、大丈夫かぁ)」
 
輪島塗の膳・椀3客×5に湯桶、飯びつ、盆の1式だ。作者の銘は無く、明治時代の嫁入り道具に使われたものらしい。模様が「松竹梅」や「鶴亀」では無く「桜」なのが珍しい。美術品では無く、大事な日に使う食器というのが我が夫婦の気持ちをくすぐる。1品ごとの金額なら驚く事は無いが、品数が多いのでそれなりにはなる。但し、現代の輪島塗で同等の品物なら三桁近い金額になってもおかしく無いのは素人の小生にでも解る。
 
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「焼き物と違って、塗り物は中古の方が格段にお買い得なんですよ。作りは確かな上に、年月が経って漆のいい色が出てくるしね。わざわざ東京から来てくれたし、特別の金額にしますよ!」
 
「頂きます!!!」
 
珍しく、旦那様が叫んでしまった。無言の奥様の興奮が手に取るように感じる.......
 
「では、来週にはご自宅に送りますので、それからでも送金して下さい。」なんと寛大な、気持ちよいお取引!
 
思わぬ買い物をしてしまった。もしかすると、ベテラン店主さんに、会話の中で、私達夫婦の嗜好と懐具合を見透かされて、ギリギリ手が届きそうな商品を勧められたのかもしれない。 どちらにしても、夫婦揃って納得の買い物だ、一抹の迷いも悔いも無い。人間も品物も「出会い」を大事にしたいのが、我が夫婦の信条なのだ。
 
「それにしても、こんな大荷物を置く処が、うちにあるか?」
「物置にある、あなたの昔のパソコンとモニターを処分すれば、何とかなるわよ〜任せなさい[かわいい] 
 
一抹の疑いがあるとすれば、女房がここまでの展開を想定して、旦那をこの店に連れて来たのではないのか???我が妻は、そこまで先読みできる能力を持ち、他人を無自覚の内に気持ち良く陥れる手筈を知る魔性のオバ様なのだ[がく~(落胆した顔)]
 
ルンルン魔女を乗せた軽のレンタカーは、一路、祖先の菩提寺を目指し、金沢市の北東を進む。母から、亡き父に届いた寺からの年賀状と、32年前の祖母の新盆時に親戚一同がこの寺の墓前に佇む写真を託されている。
 
左右に拡がる長閑な田園を見ながら暫く走ると、忽然と無機質な郊外店舗が立ち並ぶ幹線道路に出る。日本の典型的な田舎の風景が何度か繰り返され、漸くナビに設定した目的地に到着した。
 
『鹿島郡中能登町芹川 泉福寺』 
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前日に、墓参の趣旨を留守番の方に伝えていた為、住職と思しき年配の女性が笑顔で迎えてくれた。
「昨日も、東京から同性の若いご夫婦が来られて、また今日ですから、混乱してしまったんですが、息子さん夫婦だったんですね。◯◯さんのお孫さんと息子さんが連日お参りに来られるなんて、ビックリですわ。」
私達夫婦も仰天したが、お盆休みに金沢旅行に行くと言っていた長男夫婦が、このお寺にお参りに来ていたのだ。長男から見れば祖祖父の生家の話など私はした事をないのだが、私の母からの聞きかじりを元に、彼なりに調べて訪れたようだ。血の成せる技か亡き父の導きか、不思議なものだ。
「私は、お父様は存じているのですが、おじいさまは私が嫁に来る前ですからね。過去帳を引っ張り出して、お宅様の家系の事を昨晩に勉強しましたよ。」
 
三男だった祖父は、若くして故郷を離れ、東京下町の銭湯の下働きとなる。当時の彼の苦労は想像するしかないのだが、暖簾分けされた銭湯を皮切りに、昭和初期には、都内に5、6軒の風呂屋を持つ経営者になったそうだ。そして、故郷に錦を飾るではないが、父が生まれた昭和6年に、本家に新しいお墓を寄贈しているのだ。寺から少し離れた小山の中腹にある、そのお墓に案内していただく。
 
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とんでもなく立派な墓だ。大きさだけなら大名クラスだ。見栄っ張りな性格は、祖父から3代続いて引き継がれているようだ^^; 苔むした墓標に花と線香を手向け、汗ばむ中、住職にお経を唱えて頂く。ご先祖様に、父の逝去を伝えると共に、今の家族が在る事の幸せに深く感謝し、手を合わせる。85年前、此処で祖父が、新しい墓のお披露目を盛大に催した光景が、目に浮かぶ。
 
本家筋の後継者は、現在は金沢市内にいるそうで、墓参もめっきり減っているそうだ。「北陸新幹線も開通し、東京と近くなりましたので、出来るだけ顔を出させて頂きます。」と、住職にお約束をし、お寺をあとにする。
 
暖かい心持ちで海岸線を走る。
先祖達が慣れ親しんだかもしれない七尾湾の静かな波濤と紺碧の空が胸に沁みる。
 
穴水町の「ぼら待ちやぐら」 
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本日の宿泊は、穴水町の国民保養センター。大浴場併設で、サービスは必要最低限ではあるが、とにかく食事が豪華[ぴかぴか(新しい)]能登の幸を夫婦で堪能しました[わーい(嬉しい顔)]
 
 この時期は「岩牡蠣」だね[exclamation×2]
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先付け
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 刺身はイシガキ鯛・サザエ・甘エビetc.
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鮑のステーキだぁ
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いしる鍋
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  能登牛じゃ
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 真鯛の吸物
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 天婦羅まで
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完食〜白飯2杯も平らげる〜50歳過ぎてこの食欲の夫婦...[かわいい]
 
腹満腹にて、部屋に戻るや否や爆睡の旦那様[眠い(睡眠)]
奥様の方は、輪島塗のお買い物が頭から離れず、なかなか寝付けなかったそうな...いやいや、我が術中に嵌った亭主の寝顔を見て、ほくそ笑んでいたに違いない[exclamation×2][exclamation×2]


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『能登の旅 Part1』with Sony α7 [ざれごと写真日記]

今年の盆休みは、ご先祖様への礼拝を主たる目的とした旅に費やした。
小生は、生まれ育ちも東京下町の江戸っ子ではあるが、父方の祖父母は石川県の出身なのだ。今春、父の一周忌、祖母の三十三回忌を終え、無性に見知らぬ先祖に対する思慕が強まり、三男であった祖父の本家の菩提寺にお参りする事にした。同行者は当然、奥様なので、結局、ご先祖墓参にかこつけたドタバタ夫婦3泊4日旅行になってしまったのであるが...
 
上野から新幹線「かがやき」に乗り、昼過ぎには金沢駅へ。私は仕事の関係で10年前に訪れているが、女房は生まれて初めてである。墓参りは翌日の予定なので、この日は市内観光をサラリと。
 
長町武家屋敷跡を散策する
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ポストが九谷焼風だったり
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 瓦に洋花の組み合わせの妙 
DSC03845.jpg   一般公開されている「野村家」は大変、趣深い 
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加賀友禅工房(着物を女房にせびられなくてよかった[ふらふら]
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SANAA設計による21世紀美術館
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ひがし茶屋街か近江市場の鮨屋で夕食かと考えたが、「金沢ゆめ街道」というイベントにより、主要道路が全面歩行者天国となり、車移動が不能。明日以降は和食が増えるという想定により、通りかかった宿泊ホテル近くのビストロ風のレストランに飛び込む。
ここが大当たり[わーい(嬉しい顔)]
 
ベルギービールで奥様はご満悦
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 リヨン風サラダ
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アスパラガスのポーランド風
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テット・ド・コション(豚脛・足)のソテー 
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 巡礼の旅というより、早くも健啖夫婦のグルメ旅に化しています^^;
 
 

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