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「人魚姫」 [上映中飲食禁止じゃ!]

 
新春1本目から「大当たり」[exclamation×2]
 
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抱腹絶倒、少々お下品だが低俗ではなく、真正面からの社会問題を織り込んでのナイスなロマンチック・コメディー。まさに大亜細亜的ごった煮状態の中国版「人魚姫」の傑作の誕生だ[ぴかぴか(新しい)]
 

青年実業家のリウ(ダン・チャオ)はリゾート開発のため、香港郊外の海辺にある美しい自然保護区を買収。しかし、そこには絶滅の危機にひんする人魚族が住んでいた。人魚族は、刺客として美しい人魚のシャンシャン(リン・ユン)を人間の女性に変装させて送り込む。ところがリウとシャンシャンは惹(ひ)かれ合い、やがて人魚族の存在が人間に知られてしまう。(シネマトゥデイより)

 
固定電話が家庭に普及するよりも先に、一気に全国民が携帯電話を保有してしまった大国〜中華人民共和国。かつての日本の経済発展を凌駕したスピードは、世界標準のモラル・価値観が国家に熟成される時を置き忘れてしまったのかもしれない。半世紀前の我が国も、戦後からの奇跡の経済復興と引き換えに、「公害」という大きな傷跡を国中に広めてしまった。「京都議定書」などと、現代の経済発展国に偉そうに環境保全を訴える優等生も、そんな辛い過去があったからこそなのである。
 
「少林サッカー(2002年)」で驚異の映像でデビューしたチャウ・シンチー監督は、前作「西遊記〜はじまりのはじまり〜(2014年)」で、更に最新の映像技術で我々を楽しませてくれたが、彼の集大成というべくアナログとCGの奇妙なる完全合体に、「環境保護」という明確なメッセージを乗せた最強の娯楽作品として、この新作は結実したと言って良い。
 
単なるコメディーとしても十分楽しめる内容だ。チャウ監督の笑いのツボは、チャップリンなどの洒落た西洋喜劇よりも、どうも我が国70年代のコント55号やドリフターズを彷彿させる東洋的な、しつこ〜いギャグ連発に近いような気がする。これが、昭和のオッチャンにはたまらない魅力なのである。
 
そして、何よりも魅惑的なキャスティング。
成り上がり実業家役ダン・チャオと、彼の暗殺に奔走する人魚役リン・ユンのフレッシュな組みわせ。
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若干20歳のリン・ユンの清楚な色気とコケティッシュな表情が今作のヒットの一因であるのは明らかだ。だが、彼女の魅力を最大限引き出したのは、紛れもなく脚本・演出の巧みさだ。シャンシャンが暗殺に乗り込むシーンやチキン屋での歌合戦は白眉。
 
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実業家リウと手を組む資本家のご令嬢役にはキティ・チャン。リン・ユンと対照的なナイスバディの色気満載、典型的な中国八頭身美女だ。シャンシャンにリウを奪われた嫉妬と傷つけられたプライドが、後半の懺劇を生む。
 
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そして、人魚族の中で、何故だか一人だけタコの足を持つ男を演じたシャウ・ルオ。台湾のタレントらしいのだが、彼のコメディアン能力により、本作の笑劇度は絶頂となる[パンチ] 鉄板焼きのシーンでは、場内は爆笑の嵐[わーい(嬉しい顔)]
 
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少々辻褄の合わない展開は、香港映画の伝統なので、全く気にしてはいけない。現在の中国が抱える社会問題を、絶妙な喜劇の中で、声高らかに訴えた勇気溢れる一作だと感じた。 
爆笑の渦の中で、人魚達がなぶり殺される後半では、人間の残虐性を見事に描く。美しいラストシーンと共に、『地球にきれいな水と空気が無ければ、どんなにお金があっても、なんの意味がない』の言葉が染み渡る。某国の新大統領にも聞かせたい科白だな[どんっ(衝撃)]
 
上映館が限定されているが、今の日本人にも必見の作品だ。
小生は、新宿と錦糸町で、既に2回鑑賞です[あせあせ(飛び散る汗)] 
 
 
◎おまけ
今作に、日本女性がチョイ役で出演し、さらりと日本語を披露しています。
「松岡李那」・・・なんと香港では、一番人気の日本人モデルだそうな[がく~(落胆した顔)]
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水着姿よりカジュアルな方が個人的にはお気に入り[揺れるハート]
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