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『風にそよぐ草』 [上映中飲食禁止じゃ!]

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監督・脚本:アラン・レネ
脚本:ロラン・エルビエ
製作総指揮:ジュリー・サルヴァドル
製作:ヴァレリオ・デ・パオリス 
原作:クリスチャン・ガイイ
撮影:エリック・ゴーティエ
音楽:マーク・スノー
ナレーション:エドワール・バエル
 
キャスト:サビーヌ・アゼマ アンドレ・ヂュソリエ アンヌ・コンシニ エマニュエル・ドゥヴォス
マチュー・アマルリック ミシャエル・ヴュイエルモーズ
 
歯科医の中年女性マルグリットは道端でひったくりに遭う。老人ジョルジュはひったくり犯が捨てたマルグリットの財布を拾い、それをきっかけにふたりは顔を合わせることに。ふたりは好印象を抱きあうが、ジョルジュの想いはストーカーめいた行動に暴走し……。(ぴあ映画生活より)
 
[ぴかぴか(新しい)]
シュールな笑いが渦巻く詩情溢れる絶品だ[ぴかぴか(新しい)]
 
 
胸の奥からジンワリと暖かくなってくるこんな愉しい作品は、最近ではまずお目にかかれない。
 
フランス語を全く解さない私であるが、冒頭からのナレーションの味わい深い声質に引きよせられ、この彩り深い油画のような世界に嵌り込んでしまった。
 
サスペンス調を一瞬匂わせながら、熟年男女の淡い純愛ドラマを美しく描いたと思いきや、実は人間の悲喜交々の人生をシニカルに賛美した極上の喜劇なのだ。
 
アラン・レネ監督〜89歳。(写真中央)
米寿を超えて、この感性の発露は一体、何者?
絵心たっぷりの映像表現と抑揚のついた演出。随所に大人の遊びを散りばめ、観客を煙に巻く。
喜劇と表現したが、抱腹絶倒の場面はひとつもない。すべて「くすっ[わーい(嬉しい顔)]」という小さな笑いが積もり積もって、ラストシーンの思いもよらぬ展開に「え〜これには、やられたぁ〜」と最期に苦笑いを浮かべて拍手喝采するのある。
クリスチャン・ガイイ原作(未読)の秀逸さに拠る処大なのだろうが、この映像自体が優美な小説に思えてくる。
 
この大御所を支えるのは、フランス映画界のセザール賞常連の芸達者達である。
 
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妄想に取り憑かれる初老紳士・ジョルジュ役のアンドレ・ヂュソリエ(右)が抜群にいい[パンチ] 若干、神経症を患っている定年退職・悠々自適の彼は、拾った財布から「運命の出会い」を確信し、純愛に突っ走る。年老いてからの狂い咲きが、相手にとってどれほど迷惑な事か、そんな世間にありがちな、ひとりよがりの恋愛ジジイをリアルに演じた。
そんなやっかいな男につきまとわれたオールドミスの歯科医・マルグリット役のサビーヌ・アゼマ(左2人目)。ストーカーもどきの男性に徐々に好意を持ってしまう不思議な女心をリリカルかつスタイリッシュに好演。彼女の同僚のジョゼファ役エマニュエル・ドゥヴォス(左)が、婚期を逃したハイミス同士の美しき友情を際立たせる。
マチュー・アマルリック(「さすらいの女神たち」で好演)が警官役で出演。アンドレとの絡みは絶妙だ!
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そして当然私の目を釘付けにしたのは、右から二人目のアンヌ・コンシニ[ぴかぴか(新しい)]
ジョルジュの妻スザンヌは、夫の心の健康を案じ、よその女性に夢中になる旦那を陰ながら応援するのである。我が家庭では有り得ない異様にも見える妻の包容力を、極めて自然に演じた。
フランスの中堅女優であり、 実物は48歳〜わが愚妻と同年齢[ふらふら]
この清楚かつ熟れた色気に小生は息をのむばかり...
こんな女房を持ちながら浮気に走るジョルジュの精神構造を疑うばかりなのだが、この美しき貞淑な人妻が、初老の幸福な家庭を見事に演出させ、作品のバランスに大きく寄与している。
 
(或る朝起きたら、隣の女房がアンヌにすり替わっていたら...という妄想に取り憑かれたのはハイ私です^▽^; )
 
映像・演出・役者=三位一体の極上の小品。
張り詰め過ぎて心が痛む映画や大仕掛けのエンターテイメント作にちょっと疲れた時、こんなお洒落で味わい深い〜芳醇なボルドーの赤ワインのような作品に出会えると嬉しくなる。もちろん長老アラン・レネの手による熟成ワインは、噛み締める程、口中に広がる仄かな苦みが人々を魅了するのである。
 
 
 
 
完全に脱線[あせあせ(飛び散る汗)]〜おフランスと云えばお気に入りのフレンチ歌姫[揺れるハート]をご紹介[わーい(嬉しい顔)]
 
Alizée(アリゼ)・・・ フランス・コルシカ島出身の歌手。フランス版シャキーラと云えばそれまでだが、
  この清楚さとSEXY度のバランスが絶妙[グッド(上向き矢印)]3:00〜の揺れる腰つきに...オッサン一発にて悶絶[ハートたち(複数ハート)] 
 
             ([右斜め下]は、少々昔の映像〜最近は大人の歌とダンスに変貌中)
 
韓流系もAKBも悪くないけど、「ぴん」で戦うアイドルがオッサンは大好きだ[パンチ] 
 
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(。・_・。)2k

素敵なイラストのポスターですね(^^)

by (。・_・。)2k (2012-01-15 01:35) 

non_0101

こんにちは。
この作品、ずっと気になっているのですけど、どうも岩波ホールが苦手で…
でも、観たいです~☆
by non_0101 (2012-01-15 12:27) 

つむじかぜ

>(。・_・。)2k様

仏国のオリジナルです。
日本のポスターは、ありきたりの写真でして、この辺りからして感性の違いを感じます☆

>non_0101様

nonさんには観ていただきたい映画だなぁ☆
岩波ホールは私も何年かぶりでしたが、ステージの奥にスクリーンが在りますよね。
一番前で観て、丁度いい具合でした^^  nonさんも頑張って是非!



by つむじかぜ (2012-01-15 22:49) 

ぷーちゃん

このポスター、いい感じ♪
by ぷーちゃん (2012-01-17 20:03) 

つむじかぜ

>ぷーちゃん様
こんな素敵な絵が描けたら、楽しいですね^^

by つむじかぜ (2012-01-17 23:21) 

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